行政書士ユリイカ法務事務所

札幌の民泊申請代行 専門性の高い行政書士

旅館業 民泊 簡易宿泊所

【儲かるの?】札幌、北海道で民泊開業のチャンスの理由 インバウンドの回復、中国、韓国に向けた戦略についてコロナ明けの今すべきこと

コロナが2類から5類に代わり、インバウンドが徐々に回復しています。

札幌でも、多くの海外旅行客がススキノ、大通りを歩いているのが散見されています。

北海道、とりわけ札幌では多くの事業者が民泊を開業していますが、その理由を考えたことはありますか?

新法施行当初からこの事業に携わって生きた私なりの見解をお伝えします。

1 観光需要

 言わずもがな、札幌は日本でも有数の観光地であると言えます。冬のレジャーはもちろん、日本三大歓楽街のすすきの、おいしい海産物をはじめとするグルメ大国であり、国内観光客のみならず海外の観光客からも支持を受けています。

 札幌を拠点として旭川や小樽、定山渓や登別などの温泉、富良野のラベンダー畑や北竜町のひまわりなどの自然を感じるスポットも数多く存在します。

 観光地として、今後さらに発展していくポテンシャルを秘めています。

2 家賃の安さ

 本州、とりわけ関東圏に比べて、家賃がおよそ2分の1から3分の1であるということも、民泊としては大きなメリットと言えます。

 多くの方は民泊をするために物件を購入するのではなく、賃貸して事業を開始します。

 東京のビジネスホテルの1泊料金と、札幌のビジネスホテルの料金、どれほどの違いがあるか考えたことがありますか?

 時期によって差はあるものの、答えは「あまり変わらない」です。

 宿泊事業者にとって家賃はコストです。コストを少なく、1泊の宿泊単価が同等のものを稼ぎ出せるなら、そこにはビジネスチャンスがあるといえるのではないでしょうか?

 ここで、いやいや、宿泊日数が東京の方が多いでしょ?と思う人もいるかもしれません。

 住宅宿泊事業法、いわゆる民泊では、年間180日しか営業できないことになっています。旅館業法のホテルや簡易宿泊所との差がここにあります。

 つまり、東京であっても、札幌であっても年間180日しか営業できないわけですから、ランニングコストは抑えられるに越したことはないのです。

 もちろん札幌でも年間180日は十分埋まります。

3 優良な管理業者、清掃業者の存在

 新法施行から5年。そういった環境の中で北海道、札幌での民泊は大きく進化してきました。地方の特性を活かした運営を代行できる管理業者がおり、地方の統制を活かした値段設定やお部屋のセッティングを行い、清掃に関しても全国トップクラスの品質であるといえます。新法施行当初はニトリやIKEAなどで買ってきた家庭用のリネンを使いまわしている業者が多くいる中、現在はホテル用リネンのリネンサプライに代わっていたりと進化を遂げています。

4 サイドビジネスとしての価値 ぶっちゃけ儲かるのか

 ここまで読んでくださった方は、このポイントに一番興味があるかもしれません。

 この点に関しては、回答が難しいです。

 民泊の歴史は意外と古く、実は新法が施行される2018年以前から存在はしていました。いわゆるグレー民泊と言われる時代です。

 この頃は札幌もホテルが少なく、一方でインバウンドの数は年々増加しており、到底ホテルだけではさばききれない状態で民泊にも多くの宿泊客が泊まっていました。

 「民泊」という言葉もそれほど普及していなく、いまほどシェアリングエコノミーの考えもあまりありませんでした。

 この頃は、民泊は「始めれば誰でも儲かるビジネス」だったと言えるかもしれません。需要と供給のバランスが明らかに悪かったと言えるからです。

 しかし現在、法が出来て、ホテルも増え、コロナも経て、どうか。

 

 個人的な感覚で言えば、「ちゃんとやれば儲かる」と思います。

 

 当たり前のことを言っているようにも聞こえますが、競争率が上がっているため、だれでもただ始めれば儲かるというフェーズから、「ちゃんと」やらないと儲からないフェーズに入っていると言えます。

 では、「ちゃんと」とはなにか。

 適正な料金で、宿泊者が泊まりやすいようメッセージ対応、おもてなしをし、清潔な清掃を心掛けることはもちろん、どの場所で、どんな大きさの民泊で、どのような宿泊者を狙うのかというマーケティングもしていかないといけない。

 もちろんスピーディーな申請を適法に(この点は当事務所にご相談を)することで、ランニングを少しでも抑えることも肝要です。

 自分で申請して1か月も2か月も浪費することはコストの無駄です。

 運営にしても、申請にしても、自身で工夫して何でもやってみるというのも事業の面白さだとは思いますが、プロの手を入れるということが、民泊事業で重要なことになってきていると思います。

5 儲けるだけが民泊じゃない

 最後に、民泊に関しては新しいフェーズに来ていると思います。

 ズバリ、「北海道以外の事業者が、北海道で民泊をする価値」です。

 別荘を持ちたいなんて夢を誰しも一度は持ちませんか?でもそんなことは現実的でない。

 民泊なら、それが可能になるかもしれないと私は考えています。

 つまり、例えば、東京在住の人が札幌で民泊を開始する。管理会社に運営は任せる。

 賃貸で始めたとして、売上はそこそこ、儲かるほどではない。家賃光熱費、委託料で大体なくなってしまう。

 だとしても、「札幌にいつでも泊まれる別荘を持っている」という価値が残るわけです。

 つまり、民泊をやって沢山儲ける!1室だと難しいからたくさん物件を持つ。それももちろん正解ですが、、1室まずやってみて、少しくらいの利益出たらいいな。。

 そんな方も増えてきている印象があります。

 

 札幌や北海道に所有している別荘を民泊に転用するケースが存在します。どうせ行くのは年に1回程度だし、それ以外遊ばせておくはもったいない、という感覚からです。

 

 同様のことを別荘を所有していない人も出来てしまう。それが民泊なのかなと思います。

 

 とはいえ、そのためにはいい管理会社、いいアドバイザーが不可欠です。

 一度、是非行政書士ユリイカ法務事務所へご相談ください。