コロナ禍によって、札幌の観光業界は大きな打撃を受けました。海外からの旅行客の減少や国内需要の低迷によって、多くのホテルや飲食店が閉鎖に追い込まれるなど、業界全体が深刻な状況に陥いりました。

そんな中、インバウンド需要が回復する兆しが見えてきました。街を見ると外国人旅行客が増えてきたのが体感できます。

中国や韓国などのアジア諸国では、ワクチン接種が進んでおり、旅行者の間でも安心感が増しているとされています。また、国内需要も、リモートワークやテレワークの普及に伴い、地方への移住や旅行需要が増えることで回復しはじめています。

札幌市も、これらの需要回復に向けて、積極的な施策を打ち出しています。例えば、海外からの旅行客が減少している中で、国内の旅行者にアピールするために、地元の飲食店や観光施設を紹介するキャンペーンを実施しています。また、札幌市内には自然豊かな公園やスキー場が多くあり、ワーケーション需要にも応えることができるため、この需要を取り込む施策も検討されています。

ただし、感染拡大防止に対する取り組みが怠られると、需要回復を阻害することになります。札幌市は、感染拡大防止に積極的に取り組みながら、観光都市としての魅力をアピールし、インバウンド需要の回復を目指すことが求められています。

札幌市には、民泊施設が多数あります。民泊は、観光客が地元の生活を体験できるという魅力がありますが、コロナ禍においては、密を避けるための対策が求められます。

自動チェックインや非対面のチェックインが多い民泊は、感染症予防に向いており、今後増加することが予想され、旅行者の安全を確保しつつ、地元の魅力をアピールし、観光需要の回復につなげることができると思われます。